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スポーツ
エベレストを目指すなら、まずは小牧山から始めたほうがいい
「いつかエベレストへ行きたい」 男は時々、突然そう言い出す。YouTubeで登山動画を見たあと。ドキュメンタリーを見たあと。あるいは仕事で疲れた夜。 標高8848メートル。世界最高峰。人類のロマン。確かに響きはいい。 だが、その直後に登山用品店で七万... -
食
人生和食一筋だった頑固親父・茂安、ウズベキスタン料理に敗北する
「わしは和食だけでいい」 茂安は長年、本気でそう言って生きてきた。朝は味噌汁。昼は蕎麦。夜は焼き魚。旅行へ行っても、結局最後は定食屋へ戻ってくる。洋食も中華も「たまにならいい」が基本で、自分から積極的に異国料理を食べに行くタイプではなかっ... -
旅
韓国ローカルバスに乗る時、最初に知っておくと助かること
韓国旅行で地下鉄に慣れてくると、だんだんバスも使いたくなる。実際、ソウルや釜山などの都市部では路線バス網がかなり発達していて、地下鉄では行きづらい場所へ直接行けることが多い。市場や住宅街、坂の上のエリアなど、ローカルな景色へ入りやすいの... -
テクノロジー
五平餅、天下取り前夜
岐阜の山道を走っていると、不思議な瞬間がある。急カーブを抜けた先。湯気。炭の匂い。そして、突然現れる「五平餅」の文字。戦国時代の狼煙みたいだと思う。 岐阜の五平餅は、ただの郷土料理ではない。あれは山の国の兵糧であり、文化であり、土地そのも... -
哲学
ハゲ散らかすとはなにか──熱力学的考察
エントロピーという言葉がある。物理学の用語で、乱雑さの度合いを示す概念だ。宇宙はその創成以来、一貫してエントロピーを増大させる方向に向かっている。散らかる。混ざる。拡散する。これが宇宙の基本方針であり、熱力学第二法則として厳然と記述され... -
音楽
Roxanne、あるいはパリの路地裏で生まれた純情
あのリフの話。ギターが鳴る。ざらっとした、少し不穏な、でも妙にかっこいいリフ。そしてスティングが叫ぶ。Roxanne—— 誰でも知ってる。でも曲の中身を知ってる人は意外と少ない。歌詞の中身はこうだ。娼婦に恋をした男が、「頼むから仕事をやめてくれ」... -
旅
グッドモーニング、アメリカ —「City of New Orleans」という列車に乗る
曲の話から始める 1970年、スティーブ・グッドマンという無名のシンガーソングライターがシカゴからニューオーリンズへ向かう夜行列車に乗った。そこで書いた曲が「City of New Orleans」だ。 1972年にアーロ・ガスリーがカバーして全米ヒット。その後ウィ... -
旅
マラケシュ鉄道、乗らずに帰るな
1969年、クロスビー・スティルス&ナッシュが歌った。Marrakesh Express。あの曲が生まれてから半世紀以上が過ぎた。列車は今もマラケシュへ向かって走っている。 ONCFという鉄道 モロッコ国鉄ONCFは全2,110kmのネットワークを持つ。マラケシュ-カサブラ... -
エッセイ
男として生まれたからには、アルスランを目指せ【第二章】小森史郎、隼になる
主人公の紹介 小森史郎、36歳。 彼女いない歴、36年。つまり生まれてから一度も、だ。 体重63キロ。肩幅は普通。趣味はゲームと動画鑑賞。休日はだいたいソファの上で過ごす。会社では「いい人だよね」と言われる。それが一番つらい。 もてたい。切実に、... -
歴史
男として生まれたからには、アルスランを目指せ
ご提示いただいた文章を、内容のまとまりごとに適切な段落へ分け、視認性の高い見出しを配置しました。文章の変更や削除は一切行っていません。 男として生まれたからには、アルスランを目指せ 草原に土俵はない。ルールもシンプルだ。足以外が地面につい...