コウモリ・ダービー第二戦:空飛ぶ重戦車vs菊の花の逆襲

前回の「コウモリ・ダービー」から早くも続報が舞い込んできた!勝者フルーツコウモリ、返り血も乾かぬうちに次の挑戦者が名乗りを上げたのだ!

挑戦者:キクガシラコウモリ

キクガシラコウモリ(菊頭蝙蝠)。その名の由来は、鼻の周囲に菊の花びらのような複雑な構造を持つことにある。これは「鼻葉」と呼ばれる器官で、超音波を発射するためのパラボラアンテナだ。見た目は愛嬌があるが、その機能は極めて精密で、暗闇の中で昆虫一匹を誤差なく捉える索敵能力を持つ。

体重は10グラム前後。前回のチスイコウモリより軽い。数字だけ見ると絶望的だ。しかし今回のダービー、単純な体格差の話では終わらない。

両者入場

左コーナー:空飛ぶ重戦車、フルーツコウモリ
前回の圧勝劇から自信満々、翼を広げれば1メートルを超える空の支配者が堂々と入場!前回チスイコウモリを木の葉のごとく吹き飛ばしたあの巨体が、今夜もリングに降臨した!体重1キログラム、咬合力はリンゴの皮を引き裂く万力!「果実の帝王」の称号は伊達じゃない!

右コーナー:菊の花の逆襲、キクガシラコウモリ
対するキクガシラコウモリ、体重わずか10グラム!前回のチスイコウモリよりさらに軽い!フルーツコウモリとの体重差、実に100倍!

しかし諸君、侮ることなかれ!この小さな鼻に秘められたパラボラアンテナ、その超音波索敵能力はまさに生体レーダー!暗闇でも蚊一匹を取り逃がさない精密誘導システムが、今夜は巨大な標的を前に全開稼働だ!

試合展開

ゴング!さあ始まった!キクガシラコウモリ、開幕から超音波を全力発射!フルーツコウモリの位置を完璧に把握している!ヒット・アンド・アウェイ、死角から死角へと縫うように飛ぶ!

しかしここで問題が発生した!フルーツコウモリはそもそも超音波をほとんど使わない!視覚と嗅覚で生きてきた果実の帝王、キクガシラの精密レーダーに対して、圧倒的な巨体と鈍感力で真正面から突っ込んでくる!高性能レーダーを搭載した戦闘機が、レーダーに映らない岩壁に激突するようなものだ!

キクガシラコウモリ、超音波で軌道を読む!フルーツコウモリ、翼を一振り!発生した衝撃波が10グラムの小兵を吹き飛ばす!キクガシラ、立て直す!再び超音波!精密に、正確に、フルーツコウモリの顔面めがけてダイブ!

しかし、だ。フルーツコウモリの顔面は分厚い。ものすごく分厚い。キクガシラの体重10グラムが果実の帝王に体当たりしても、当のフルーツコウモリは気づいていない可能性すらある!

結末

精密さとは、相手がそれに見合う繊細さを持っている場合にのみ有効だ。100グラムの精密時計を、1トンのハンマーで叩いても、ハンマーには傷一つつかない。

フルーツコウモリの万力のごとき顎が、ついにキクガシラを捉えた。その瞬間——熟しすぎたイチジクのように、キクガシラコウモリの華奢な体は、あっけなく、そして無残に潰れた。精密なパラボラアンテナも、生体レーダーも、もはや沈黙している。菊の花は、果実の帝王の手の中で散った。

「マイト・イズ・ライト(サイズこそが正義)!」この残酷な自然界の摂理を、我々は今夜もまた見せつけられることになった!闇夜を切り裂く勝者の咆哮が聞こえてくるようです。

勝者、フルーツコウモリ

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この記事を書いた人

tokaijiruのアバター tokaijiru 都会汁代表

都会汁。私は、どこにでもいて、どこにもいない。長い年月を経て、ようやく見えてきた世界の裏側と新しい日常。ここは、私が拾い集めた断片を静かに吐き出す場所。通りすがりのあなたに、何が伝わるかはわからない。

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