ばんえい競馬をもっと楽しむ
前回、ばんえい競馬の基本を書いた。今回はもっと深く入る。
100円から、家でも楽しめる
帯広に行けない人も大丈夫だ。
楽天競馬でばんえいの馬券が買える。100円から購入できる。レースはライブ中継で見られる。ソファに座りながら、第2障害を越える馬に声をかけられる。
予想に迷ったら「エマちゃん」というAI予想も参考になるかもしれない。さらに「動画ばんえいチャンネル」では、熟達した二人の有識者が前半後半に分かれて丁寧に予想を解説してくれる。頼もしい先輩たちだ。
ただし、熱くなってはいけない。推しの騎手が走るレースだけ100円買う。好きな名前の馬が出るときだけ買う。それくらいがちょうどいい。競馬は娯楽であって、修行ではない。
一年で一番大きなレース
毎年3月に開催される「ばんえい記念」が、ばんえい競馬最高峰のレース(BG1)だ。ばんえい重量は最大1000キロ、ばんえい競馬における最高重量で行われる。まさにばんえい最強馬を決める一戦だ。
1トンのソリを引いて、1.6メートルの坂を越える。それを最高重量でやる。想像するだけで足がすくむ。
開催日の来場者数は4000人を超え、1日の売上が1億5000万円を超えた年もある。帯広の3月は、まだ雪が残っている。その中で見るばんえい記念は、別格だ。
馬の名前が、すでに面白い
ばんえい競馬の馬名はサラブレッドと一線を画す。
「阿修羅大魔王」という馬がいる。まるでプロレスのリングネームだ。
過去には「メムロボブサップ」という馬がばんえい記念を制した。K-1の選手みたいな名前で、本当に最強だった。「オレノコ」「コウシュハウンカイ」「センゴクエース」など、名前からすでに物語がある。
名前で推し馬を決める。それだけで十分な楽しみ方だ。
レース名も、自由すぎる
協賛金1口1万円以上を払うと、レース名を自由につけられる。過去には「もういい。俺が走る。」というレースが開催されて話題になった。負けすぎてたどり着いた心理を表しているらしい。
前回書いた「○○さん、結婚してください杯」もこの仕組みだ。笑えるレース名をつけるだけでも、帯広に行く理由になる。
ばんえい競馬には、負けた馬に拍手する文化がある。
ゴール前で止まった馬が、それでも一歩ずつ進む。観客がその横を歩きながら声をかける。「もう少し」とか「ゆっくりでいいよ」とか。
100円の馬券が当たっても外れても、その光景は変わらない。それがばんえい競馬のいいところだ。

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