いまグロイマが熱い——バイキング直伝の格闘技

格闘技の世界で、静かに注目を集めているものがある。

グロイマ(Glíma)。アイスランド発祥、バイキング直伝の古式レスリングだ。地味だが、奥が深い。

目次

グロイマとは

相手の腰をつかみ、力ではなく技術で投げる。常に直立姿勢、常に時計回りのステップ、力任せの押し倒しは禁止。投げた後は追撃しない。相手が優雅に倒れるよう技をかける競技だ。

「倒す」ではなく「崩す」。これがグロイマの本質だ。

歴史

1000年以上の記録があり、1888年から近代的な大会が始まった。アイスランドの国技だ。

毎年の選手権優勝者には「グロイマ王」の称号と「グレティルのベルト」が授与される。

性格別、3つのスタイルの選び方

グロイマには三つのスタイルがある。

頭で勝ちたいタイプ→ブロカルトク(ズボン掴み)
腰と太ももにベルトをつけてそれを掴み合う。力より技術、読み合いとステップワークが主体だ。アイスランドの国技として最も普及しているスタイルで、駆け引きと技術が命だ。柔道やチェスが好きな人に向いている。

シンプルに強さで勝ちたいタイプ→ヒリッグスペンナ(バックホールド)
後ろから上半身を抱えて投げる。技術より体力と筋力が問われる。レスリングやラグビー経験者はここから入ると早い。

喧嘩に使いたいタイプ→ラウサトク(フリーグリップ)
最も攻撃的なスタイルで、あらゆる組み技が許される護身術寄りの形式だ。MMAや総合格闘技に興味がある人向け。ただし相手が必要で、1人では練習しにくい。

今日からできる1人練習

  • スティガンディ(時計回りステップ)
    左足を前にして、時計回りにリズムよく回り続ける。毎日5分。これがグロイマの土台だ。
  • 直立バランス
    片足立ち、目をつむって30秒。グロイマは常に直立姿勢が求められる。体幹が全てだ。
  • シャドーグロイマ
    鏡の前で投げ技の動きを空中で繰り返す。体重移動を体に染み込ませる。

脱初心者のコツ

力を抜け。力で投げようとした瞬間、グロイマは崩れる。相手のバランスが崩れた瞬間だけ乗る。視線は相手の肩越しに向ける。目で追うのをやめると、急に動きが変わる。

まずは自分の性格に合ったスタイルを選ぶところから始めてみるといいだろう。技術派ならブロカルトク、力派ならヒリッグスペンナ、護身術派ならラウサトク。

バイキングが1000年かけて磨いた格闘技が、今あなたを待っている。

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この記事を書いた人

tokaijiruのアバター tokaijiru 都会汁代表

都会汁。私は、どこにでもいて、どこにもいない。長い年月を経て、ようやく見えてきた世界の裏側と新しい日常。ここは、私が拾い集めた断片を静かに吐き出す場所。通りすがりのあなたに、何が伝わるかはわからない。

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