数字に追われる日々、やめませんか?

時間、ノルマ、いいね数、フォロワー数、偏差値、貯金額、体重、カロリー。 現代人は朝起きた瞬間から数字に管理されている。 そんな生き方にうんざりしたあなたに、ひとつの解決策を提案したい。 ピダハンになればいい。

ピダハン族はブラジルのアマゾン奥地に暮らす、人口約400人の民族だ。 彼らの言語には数字が存在しない。1も2も3もない。あるのは「ちょっと」と「もっとたくさん」くらいの概念だけだ。 数字がないから、締め切りもない。ノルマもない。貯金額もない。フォロワー数もない。偏差値もない。心配という言葉すらない。 ないものからは追われない。

さっそくピダハン族のもとへ向かおう。

まずパスポートを発行する。申請から受け取りまで約3週間。手数料16,000円。 成田からサンパウロまで乗り継ぎ2回、約30時間。航空券は往復20万円前後。サンパウロの人口は約1,220万人。 サンパウロからマナウスまで国内線で約4時間、15,000円前後。マナウスはアマゾン川流域最大の都市で人口約220万人。年間平均気温は27度。年間降水量は約2,300ミリ。東京の約1.5倍の雨が降る。湿度は常時80%以上だ。

マナウスの港からボートでアマゾン川の支流へ入る。アマゾン川の全長は約6,500キロ。流域面積は日本の約18倍。ボートで揺られること数時間、ジャングルロッジまでの船代は1泊2日ツアーで約3万〜5万円。

ただしピダハン族が暮らすマイシ川流域はさらに奥地だ。ブラジル政府の先住民保護機関FUNAIによる入域許可が必要で、申請から許可まで数週間から数ヶ月。許可が下りる保証はない。審査手数料は数千円から数万円とされるが、金額は非公開だ。

ピダハン族の居住地付近の気温は年間を通じて平均28度前後。湿度は90%を超える日もある。蚊は約3,500種存在するとされ、そのうちアマゾンには数百種が生息している。

総移動時間、片道およそ1週間。総費用、50万円以上。必要な書類、4種類以上。

これだけの数字をくぐり抜けた先に、数字のない世界がある。 数字のない生活への道は、数字だらけだった。

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この記事を書いた人

tokaijiruのアバター tokaijiru 都会汁代表

都会汁。私は、どこにでもいて、どこにもいない。長い年月を経て、ようやく見えてきた世界の裏側と新しい日常。ここは、私が拾い集めた断片を静かに吐き出す場所。通りすがりのあなたに、何が伝わるかはわからない。

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