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文学
那智勝浦駅前にある秋刀魚の詩に隠された意味とは
和歌山県那智勝浦。JR紀勢本線の那智駅を出ると、すぐそこに石碑がある。刻まれているのは「秋刀魚の歌」。詩人・佐藤春夫が1921年(大正10年)に発表した作品だ。 秋刀魚を食べながら涙を流す男。秋風に向かって、その孤独を伝えてほしいと訴える詩。庶民... -
歴史
都々逸バトルトーナメントを熱田神宮で開催すべし
ラップバトルというものがある。二人が向かい合い、即興の言葉で相手を言い負かす。韻を踏み、機転を利かせ、会場が沸く。あれはあれで見事な言語の格闘技だ。 しかし日本には、もっと古い即興定型詩がある。都々逸だ。七・七・七・五の音数律で、江戸末期... -
社会
「音の格差」が寿命と脳を削る。騒音階級社会の残酷な真実
「最近、なんだか集中できない」「イライラが止まらない」――。もしあなたがそう感じているなら、それはあなたの性格のせいではなく、あなたの「耳」が置かれている階級のせいかもしれない。 今、世界で密かに、しかし決定的な格差が広がっている。それは「... -
スポーツ
土俵がない格闘技?モンゴル相撲(ブフ)のルールと馬の扱いから生まれた驚異の技
モンゴル相撲(ブフ)をご存知だろうか。モンゴル伝統の徒手格闘技で、国技として絶大な人気を誇る。約2500年の歴史を持ち、かつてチンギス・ハンも愛好したとされる。土俵はなく、草原で行われ、相手の膝・肘・背中・頭を先に地面につけた方が勝ちだ。技... -
社会
ウォールドに学べ—見えているデータが、答えを隠している
穴だらけの戦闘機が基地に帰ってきた。翼に穴。胴体に穴。尾翼に穴。よくぞ帰ってきたと思うほど、あちこちに被弾の跡がある。軍の担当者は考えた。穴が多い場所を補強すれば、撃墜を減らせるはずだ。合理的に見える。 統計学者エイブラハム・ウォールドは... -
社会
検挙数を追う警察が「事故」を減らせない決定的な理由
マクナマラの「データ至上主義」とベトナム戦争 マクナマラに学べ—検挙数を上げれば事故は減るは誤りである。 1965年、アメリカはベトナム戦争に本格介入した。指揮を執ったのは国防長官ロバート・マクナマラ。フォード社で辣腕を振るった「天才」経営者で... -
旅
アンコールワットだけで帰るな。戦場カメラマン一ノ瀬泰造が愛したカンボジアの原風景
シェムリアップの先にある「もう一つの場所」 シェムリアップへ行ったら、一ノ瀬泰造の墓へ行こう。アンコールワットを見た。感動した。写真を撮った。ホテルに戻った。それだけで帰るなら、もったいない。シェムリアップから北東へ20キロほど走ったところ... -
社会
なぜ日本の補聴器は高くて不便なのか?欧米との比較でわかる「悪循環」の正体
耳鼻科に行く。難聴と診断される。補聴器を勧められる。補聴器店に行く。片耳15万円と言われる。驚いて買う。つけてみる。ピーピーと高音が鳴る。うるさい。外す。引き出しの中に入れる。 これが日本の補聴器の平均的な末路だ。 進化した技術と、変わらな... -
社会
サハラ砂漠の緑化は地獄の始まりだ!
「木を植えることは、いいかい?」「阿呆か?良いにきまってるだろ!幼稚園児でも知っているぞ!」 ところがどっこい。実はこれ、間違っているかもしれない。アフリカ連合が夢見る「緑の壁」の先に待っているのは、エデンではなく、生命の灯火が消えた死の... -
ライフハック
街中で突然大名行列に出くわしたら?知っておきたいマナー
街を歩いていたら、突然大名行列が現れた。どうすればいいか。時代劇で見た記憶を頼りに、とりあえず土下座をする—それは正解か。正解ではない。 まず、時代劇はほぼフィクションだ。「下にー、下に」の掛け声を使えるのは徳川御三家の尾張・紀州藩だけだ...